独自ドメインの売却方法

独自ドメインを売却する際、以下の事業者がおすすめです。

世界中のユーザーが利用しているオークションサイトは入札が入りやすくなり、高めの価格でも売却できる可能性が高くなります。そのため、ユーザー数の多い場所で出品するのが良いでしょう。

GoDaddy

GoDaddyの公式ページには「世界中で2,000万を超える顧客を抱え」とあり、多くのユーザーが利用しているため、優れたドメイン名ならオファーが入る可能性が高いです。当サイト運営者も利用していますが、GoDaddyでは気持ち高めに設定しておいても落札されやすいと感じています。

GoDaddyでの売却履歴

また、日本語にも対応していて使いやすいです。

Sedo

Sedoも有名ですが、日本語には対応していないため、英語力が必要になるかもしれません。DN JournalのDomain Sales Reportによりますと、Sedoの売買実績は数多くあるので英語力のある方はトライされてみるのもよいと思います。

お名前.com

日本の場合、お名前.comのドメイン売買サービスがおすすめです。ただし、こちらはお名前.comで管理している必要があるため、移管してから出品することをおすすめします。

バリュードメイン

バリュードメインで管理している場合は、オークション(ベータ版)で出品することができます。こちらは売却代金をポイントでもらう形になりますが、必要のないドメインを処分するには使いやすいと思います。

即決価格、オファー、オークションの違い

どの事業者でも、出品する際には「即決価格、オファー、オークション」の3つのオプションが用意されています。

出品オプション

即決価格(※Buy Now、Buy It Now、BINなど)
売却する価格を指定して出品し、その価格での入札があれば即時に売買が成立します。

オファー
ドメインに興味がある買い手からオファーを受け取り、その価格で承諾するか、拒否するかを決定することができます。また、買い手からのオファーに対して、出品者もカウンターオファーを出すことができます。

オークション
最低落札価格を決めてオークション形式で出品し、最高額の入札者が落札します。注目が集まれば、価格が高騰する可能性があります。趣味でドメインを楽しむ場合は、オークション形式で出品するのも良いでしょう。

ほかにも、即決価格を設定した状態でのオファーや、オファーを受けてからのオークション移行などの組み合わせもあります。

「即決価格」で出品する際の注意点

複数のオークションサイトにて「即決価格」で出品していた場合、両方で同時に落札された場合などは落札者にドメインを引き渡せなくなり、トラブルに発展する可能性もあります。

また、うっかりドメインが期限切れになってしまったものの、出品状態のままで落札されてしまった場合、トラブルになる可能性もあります。ドメインの有効期限やオークション出品の有効期限を確認し、保有していないにも関わらず出品している状態にならないように注意することが重要です。

できるだけ、「オファー」を受けた後に、それを受け入れるか拒否するかを選択する形で出品する方が安全だと思います。また、オファーを承認する場合は、他のオークションサイトでの出品を取り消した上で行うことをおすすめします。

さらに、移管したてのドメインの場合、再度移管するまでには60日の間隔が必要になるため、落札された際に譲渡が確実に可能かどうかを確認することをお勧めします。

GoDaddyやSedoでのドメイン出品方法

ドメインを出品して落札された場合、買い手へ移管して譲渡する必要があるため、まずは出品するドメインが移管が可能な状態かを確認しておきましょう。

移管可能かを確認

一般的には、新規取得や前回の移管手続きから60日以内の場合、再度の移管手続きができないため、落札されてもドメインの引き渡しができなくなる可能性があります。

また、事業者によってはドメインの有効期限から30日以内、あるいは更新日から30日以内は移管できない場合もありますので、よく確認して出品することをおすすめします。

DNS編集の可否

出品する際はドメイン所有者の確認で「TXTレコード」を設定する必要があるため、現在のレジストラやレンタルサーバーでDNSを編集できる必要があります。

例えば、 FC2で管理しているドメインのネームサーバーをエックスサーバーに設定し、その後エックスサーバーでDNSの編集を行って「TXTレコード」を追加するような形になります。

エックスサーバー DNS編集

この場合、エックスサーバーで簡易サイトを表示させながら、GoDaddyやSedoで出品し、落札されたらFC2ドメインの管理画面からauthコードを取得して買い手に渡し、それをもとに買い手のレジストラに移管することになります。

あるいは、お名前.comで管理しているドメインの場合、「DNS設定/転送設定-ドメイン一覧」の箇所からドメインを選択し、ページ下部の「次へ」をクリックし、「DNSレコード設定を利用する」の箇所から編集できます。

お名前.com  DNS編集

この場合、ネームサーバーもお名前.comに変更する必要がありますが、Aレコードも追加してサーバーのIPアドレスを直接指定すれば、通常はサイトも表示されるはずです。

サイトを表示させない場合は、TXTレコードを追加するだけでも問題ありませんが、表示したまま出品する場合は、エックスサーバーやバリュードメインの無料ネームサーバーなどを利用すると使いやすいです。

売却代金の受け取り方法

売却代金を受け取る方法としては、PayPalで銀行口座を登録して収益を受け取ることになると思います。当サイト運営者の場合、ドルでの入金があった日付のTTMレートで売上に計上し、日本円で引き出した際には差額を為替差損で調整しています。詳細については、税務署にご相談されることをおすすめします。

出品価格の決め方

実際に出品されているドメインを確認し、どの程度の価格で落札されているのかを確認しておきましょう。GoDaddyにはドメインの査定ツールなどもありますが、似たようなドメインでの過去の売買履歴も参考になるかもしれません。

例えば、当サイトのドメインは100ドル未満と表示されましたが、ハイフンを含む文字数が多いドメイン名の場合、数百円でも売れない印象を受けます。

おおむね、ハイフン付きで15文字以上の場合は、残念なドメイン名になってしまう可能性があります。また、似たようなドメイン名がどの程度の価格で出品されているのかを、キーワードで検索して確認することも有効でしょう。

出品ドメインの検索

一般的には、.netよりも.comの方が人気が高いため、同じ文字列で.comが空いている場合は買い手が少なくなる可能性があります。一方、.netや.orgなどの同じ文字列のドメインが高額で売買されている場合は、.comドメインも高額で売却できる可能性があります。

4文字でも.netなら数千円程度で買うことができますが、comの場合はまず買えないなど、ドメインの種類によっても違いが出てきます。

また、オークション中のものはほぼ期限切れドメインのバックオーダーかと思いますが、そちらは4文字などのレアなドメイン名も多く、注目度が高いです。

一方、既に運営しているドメインを出品する場合はあまり注目されないかもしれませんが、運営年数や被リンク数など、SEO効果を求める人からは種類に関わらず一定の需要があります。

落札後のドメイン移管と入金までの流れ

ドメインが落札された後に運営側からメールが来ますので、その通りに対応すれば問題ありません。

GodaddyやSedoでは、まずは買い手から運営側に落札代金が支払われ、資金が担保されます。その後、ドメインの移管をすることで譲渡が完了します。そして、運営側の手数料を差し引いた残りの代金が売り手に支払われます。売り手と買い手は直接やり取りをする必要はありません。ドメインのロックを解除し、authコードを渡すだけです。

こちらはGoDaddyでの取引履歴ですが、落札から着金までおおむね1週間ぐらいかかるかもしれません。

GoDaddy

GoDaddyドメイン売買の手順

ドメインの落札から移管の完了まで1時間程度で完了することもありますが、ドメインの事業者によっては、メールでの承認後、2週間程度放置しないと移管してくれないケースもあります。

また、移管したばかりのドメインは一般的に60日以内に再度の移管はできないため、そのような場合はある程度の時間がかかる可能性があります。

Sedoも約1週間かかると思います。

Sedo

Sedoドメイン売買の手順

ドメインの移管にかかる時間自体は問題ありませんが、更新期限が切れている場合は、ドメインが自分の手を離れてしまったため、落札されたドメインを引き渡すことができず、買い手との間で紛争になる可能性があります。

出品するドメインの更新期限については、必ず確認しておくことをおすすめします。