Whois代理公開で個人情報を保護

ドメインを取得すると、そのドメインに関する情報(登録者の氏名や住所、メールアドレス、電話番号など)がWhoisによってインターネット上に公開されることになります。これはドメインに関する情報がネット上で公開されることで、所有者を特定して管理に役立てるためです。

しかし、この登録者情報がネット上に公開されることは、プライバシーに配慮したい人にとっては望ましくありません。迷惑メールを受け取ることが多くなりますし、万一、サイト訪問者との間でトラブルになった場合、誹謗・中傷などに発展してしまうリスクもあります。

そのため、Whois情報に関してはドメイン会社の名義で代理公開してもらうことをおすすめします。Whois情報を非公開にすることはできませんが、代理公開にすることで自分自身の個人情報が公開されなくなります。

なお、代理公開をする場合でも、単に代理人の名前で公開するだけなので、ドメインの所有権については変更されません。

Whois代理公開を無料で設定できるドメイン会社

このWhois代理公開の設定は有料の会社も多いですが、当サイトでご紹介しているドメイン取得事業者を利用すれば、ほぼ無料で対応してもらえます。

例えば、バリュードメインやムームードメインでは無料で代理公開してくれます。

バリュードメインの例

バリュードメインの代理公開

ムームードメインの例

ムームードメインの代理公開

また、さくらインターネットで取得した場合でも、登録者名をサイト名にするなどして個人情報を隠すことができます。お名前ドットコムの代理公開については有料オプションにはなっているものの、実際には無料キャンペーン中のケースが多く、当サイトの運営者の場合は過去に一度だけ払ったことがあるぐらいです。

海外のドメイン会社の場合

一方、日本ではなく、GoDaddyなどの海外のドメイン事業者の場合、このWhois代理公開はほとんどが有料での追加オプションとなっていました。しかし、2018年5月25日から新たにGDPR法(一般データ保護規則)が施行され、EU域内の個人データが保護されるようになりました。
GDPRによるWhois代理公開への影響

Whois情報についても例外ではなく、個人情報が公開されることは法律で規制されるようになったため、代理公開が無意味となり、設定しなくても表示されないケースが多くなってきています。

ただし、これはEUの法律のため、日本のJPドメインなどには当てはまりませんが、日本の事業者の場合でも上位レジストラが海外のドメイン会社の場合は表示されないことが多くなってきています。

Whois情報の代理公開の設定を行った後は、実際に自分のドメイン名で検索し、公開されている情報を確認しましょう。

ネット上でwhois検索する方法

Whoisの検索方法にはいくつかありますが、バリュードメインでは以下の箇所から検索することができます。

バリュードメインのwhois検索

検索する際は「www」を付けず、ドメイン名のみを入力します。

wwwなしでwhois検索

すると、登録者の情報が表示されます。

登録者情報の表示

ドメインを取得した会社の情報が表示されていれば、Whois代理公開が有効になっていることになります。もし、自分の名前や住所などが表示されていたら、再度、ヘルプなどを確認して設定をやり直しましょう。

また、このWhoisにはドメインの有効期限やネームサーバーの情報なども表示されます。

パソコンでWhois検索する方法

パソコンでWhois検索する方法としては、Windowsのコマンドプロンプトから直接検索することができます。当サイト運営者の場合、サイトをどこのレンタルサーバーに設置したのか分からなくなることが多く、ドメイン名からネームサーバーの情報を調べるために利用しています。

コマンドブロンプトでのwhois検索

ネームサーバーが分かれば、どこのレンタルサーバーに設置したのかがすぐにわかります。

この方法についてですが、Microsoft Learnからプログラムをダウンロードし、ユーザーフォルダなどに「whois.exe」を置きます。その後、コマンドプロンプトから「whois.exe ドメイン名」を入力し検索すれば、登録者情報などが表示されます。

プログラムの設置フォルダ

「.exe」について省略できるため、画像では「whois ドメイン名」となっています。この場合、「Cドライブ」の「ユーザー」である「w」のフォルダに「whois.exe」のプログラムを置いていますが、コマンドブロンプトを開いた際にデフォルトで表示される場所に設置しておくとよいでしょう。